河合レオナ

思ったこと感じたことを言葉にして綴っていきます。詩だったり短歌だったり。

もういいの

知った気にならなくていい これはわたしがわたしに贈る言葉 わたしだけ知っていればいい だって空はこんなにいい天気 想像するのはやめて わたしに踏み込まないで 避暑地は北の方にあるらしい だから いくわ 荷物は捨てて そこはきっと桃源郷 静かな静かな場…

広い世界

宇宙へと迎えに行くよ 船に乗って 土の中を進んでいくよ 黒い鳥は どうなっても知らないから こっちにおいでよ 全力で君を抱きしめる 肩から伸びた二つの風船 今はもう見えなくなった どんな色をしていただろう 希望の風が吹いてきた きっと今ごろ夢の中 遠…

まゆ毛

きみのまゆ毛をなぞりたい 右から左に 左から右に きみのまゆ毛をなぞりたい 人差し指でやさしくね きみのまゆ毛をなぞりたい なぞらずにはきっといられない きみのまゆ毛をなぞったら 世界はそれでお終いだ

ニノウデ

梅雨の中休みは 少し涼しくて でも知らぬ間に 汗をべっとりかいている ニノウデを敷きつめた お気に入りのマットレスに まっ白なシーツを被せたら 世界で一番深い眠りに落ちる

hey Siri 将来って何?

1年後の自分をイメージする それが無理ならば 3年後の自分をイメージする そうやって逆算して 今やるべきことを考える すみません よくわかりません

自転車

日が沈み夜が来る 僕は自転車に乗り 夜の街へとくりだす ギシギシときしむペダルを踏みながら 「今日も何もしなかったなあ」と 空を見上げ銭湯へ向かう 「明日こそは…」と決意した n回目の明日がやってくる

おやすみ

時計がチクタク 今日から明日に変わる 寝て起きたらやりたいことがある 食べたいものがある 見たいものがある 全部できるかな ひとつだけでもできたらいいな いつかやれるかもしれないけど いまやりたいんだよ それまでおやすみ

前向きな夢に昨日を置いて 頰を撫でれば 名残り星がはらはらと落ちる 40%の降水確率だから 今日は傘を持たずに出かけよう 金色の雲に飛び込み おまじないをかける ララララルーラララ 虹の橋を詩人になった気分で渡る 言葉は一つも出てこない このままぷかぷ…

列車にて

始発列車であの子に会いに行くよ 各駅停車でのんびりと 手ぶらで会いに行くよ シンプルなのが一番さ 高鳴る鼓動を抑えるために 僕はこれを書いているんだ! 家に置いてきた財布にはあの子がくれたくまのキーホルダーがぶらさがっている! そいつは僕が帰って…

トンネル

夢に見た景色が広がっている ここは僕が作った妄想の世界か はたまた現実かもしれない それは僕にしかわからない マスクを外せば 冷たい風が鼻を通り抜けていく この景色を焼き付けろ 目に 脳に 不安定な日々の中で 涙を流さない日なんて あるわけもなく 今…

気づいて、知って

この煮えたぎる感情をどうすればいいの 煮つまって煮つまって食べられなくなってしまうわ いつかすっかり冷えて何でもない日常に戻ってしまうよ 悲しいけれど今はその時をじっくり待つしかないのね こんな熱い気持ち もう芽生えることはないかもしれないのに