知った気にならなくていい
これはわたしがわたしに贈る言葉
わたしだけ知っていればいい
だって空はこんなにいい天気
想像するのはやめて
わたしに踏み込まないで
避暑地は北の方にあるらしい
だから いくわ 荷物は捨てて
そこはきっと桃源郷
静かな静かな場所で
何ものもわたしを待たない場所で
ようやく自由になれる気がするの
宇宙へと迎えに行くよ 船に乗って
土の中を進んでいくよ 黒い鳥は
どうなっても知らないから こっちにおいでよ
全力で君を抱きしめる
肩から伸びた二つの風船
今はもう見えなくなった
どんな色をしていただろう
希望の風が吹いてきた
きっと今ごろ夢の中
遠い 遠い 夢の中
きみのまゆ毛をなぞりたい
右から左に 左から右に
きみのまゆ毛をなぞりたい
人差し指でやさしくね
きみのまゆ毛をなぞりたい
なぞらずにはきっといられない
きみのまゆ毛をなぞったら
世界はそれでお終いだ
1年後の自分をイメージする
それが無理ならば
3年後の自分をイメージする
そうやって逆算して
今やるべきことを考える
すみません
よくわかりません
日が沈み夜が来る
僕は自転車に乗り 夜の街へとくりだす
ギシギシときしむペダルを踏みながら
「今日も何もしなかったなあ」と
空を見上げ銭湯へ向かう
「明日こそは…」と決意した
n回目の明日がやってくる
時計がチクタク
今日から明日に変わる
寝て起きたらやりたいことがある
食べたいものがある 見たいものがある
全部できるかな
ひとつだけでもできたらいいな
いつかやれるかもしれないけど いまやりたいんだよ
それまでおやすみ